【総合評価D】技術総合職(大手メーカー)のコスパを評価してみた!
技術総合職(大手メーカー)とは?
大手メーカーには大きく4つの採用枠があります。
1つ目は『総合職』でこちらは大卒文系の男子がメインになります。
2つ目は『技術総合職』で理系の大卒院卒がメインになります。
3つ目は『一般職』で女子がメインとなります。
4つ目は『技能職』で高卒の男子がメインとなります。
この内、このページで紹介したいのは『技術総合職』です。
技術総合職はその名の通り技術分野におけるエキスパートとして活躍することとなり、THE理系というイメージのある研究部門で働いたり、生産技術という多くの工員を管理することになる部署に配属になることもあるそうです!
また、今回の記事では学歴を大卒ではなく院卒として仮定したいと思います。理由はシンプルで大手メーカーの技術総合職は院卒であることが一般的だからです!(笑)
1.給与ランク→B
技術総合職(大手メーカー)の平均的な年収は1年目で年収400万円、5年目で500万円、10年目で650万円、20年目で800万円といったところでしょうか。
彼らの特徴はなんと言っても10年目までの給与水準が高いということでしょうね!30代半ばまでなら間違いなく総合職よりもより多くのお金を貰ってるはずです。
しかし、彼らは総合職と比較して出世面で大きく冷遇されていますので、若い内は良くても伸び幅はどうしても総合職と比較して見劣りしてしまいますよね…………😢
2.福利厚生→B
福利厚生自体は職種に関係なく会社が同じならそんなに変わりませんのでこれは技術総合職ではなく大手メーカー全体での福利厚生ということになりますが、やはり大手メーカーの福利厚生はどこもまあまあ優れてるイメージがありますよね(笑)
3.労働環境→A
技術総合職の労働環境は控えめに言ってかなり良いです。その理由は主に3つほどあります。
1つ目→営業じゃないので外回りや出張の機会がそれほど多くない。やはりずっと同じ建物の中でぬくぬくと仕事できるのは嬉しいですよねー
2つ目→そもそもメーカーという業界がホワイトになりやすいから。特に大手なら規則とかもしっかり守るところが多いでしょう
3つ目→出世出来ないってことは裏を返せば責任ある立場になりにくいから。文系の総合職の人らは若い内はこき使われ、逆におっさんなってからは責任ある管理職として苦悩することになりますが、その点技術総合職はかなり気楽ですよね〜!
4.就労難易度→SS
正直まともな理系の大学院を出ていれば大手メーカーの技術総合職への就職はそんなに難しくありません。
しかし、問題なのは理系院卒でなければならないということです。
………………まあ、結論から言ってしまえば理系修士号の取得には『500万円"以上"の費用』に加え『16000時間の労力』を費やす必要があります。
ここでは中堅国立大の修士号をとるための費用と所要時間でシミュレーションしてみましょう。
費用→大学受験の予備校代などで「100万円」+6年間の学費や教科書代で「400万円」。
つまり国立かつ自宅通いでも最低「500万円」がかかってしまう訳です。もちろん私学や下宿なら学費とんでもないことになるのは必須ですね
次に所要時間について見ていきましょう。
まず受験です。こちらは大学受験が2000時間、大学院受験が1000時間と仮定して「3000時間」としましょう。中堅国立ならこんなもんでしょう。
次に学部や院における講義・テスト勉強・ゼミ・研究・卒論等です。
自分は文系の人間なので詳しくは分かりませんが、仮に1日平均6時間を費やすと考えた場合その合計はおよそ「13000時間」となります。
つまり総所要時間は「3000+13000」で『16000時間』です。いや、ヤバいですねコレ
ちなみにあの超難関資格と言われる公認会計士の所要時間は4000時間と言われておりますので、およそその4倍の労力がかかる訳です。いやー、ほんとヤバいですねー。
5.キャリアパス→D
普通のサラリーマンとしてはかなり転職に強いと思いますが、とはいえ突き詰めれば 何の資格もないただの人。転職をすればするほど高確率でグレードは下がっていきます。ですので、柔軟で自由な人生を歩みたいと思ってる人にはそんなに向いてませんね
6.オススメ度→D
給与、福利厚生、労働環境などにおいては市役所職員の上位互換と言った感じでしたが問題はやはりべらぼうに高い就労難易度ですね。
あれだけ凄まじい時間と金を費やして修士号まで得たのにこの待遇では流石に泣きたくなります(笑)